暮らしをゆたかにする良いものを・・・

長く飽きずに気に入って使えるような、ほんとうのもの。日本や世界にある良いもの、おいしいもの。 d'weL-ディウェル-ではそんな、自分の暮らしに取り入れたいものを選んでご紹介しています。


私たちは長い間、薪ストーブやBBQグリル、お庭の道具などを輸入して日本に広める仕事をしています。 国内外にいるパートナーも似た価値観を持ち、サスティナブルな火のある暮らしを楽しむことを考えています。 この恵まれたパートナーシップを通じて日々受ける刺激を活かし、いろんな分野のことやものを発信していきたいと思いますので、ぜひお付き合いください。

煙の出にくい薪ストーブの使い方




薪ストーブの普及が進むにつれ、住宅街での設置事例もだんだん増えてきました。それと同時に近隣への影響を心配される声も聞かれます。
今回は、煙の出にくい薪ストーブの使い方をご紹介します。




〇どうして煙が出る?

煙が発生するのは、まだ炉内の温度が低く、薪から揮発した煙が燃え切らずに大気中に放出される状態になるからです。
このため、炉内の温度を高くすることで、発生した煙を燃やしてしまい、煙を少なくすることができます。


〇スマートな点火方法

もっとも煙が発生しやすいのが点火時です。まだ炉内の温度が低く、発生した煙が燃え切らず大気中に放出されてしまうことがあります。
広く知られている薪の下方から火をつける点火方法は煙が出やすいので、天辺から着火する方法をお試しください。(図1)
太めの薪(手首くらいのものがベスト)の上にだんだん細いものを積んでいき、一番上に火がつきやすい焚き付けを置きます。このとき、空気が通りやすいようにふんわりと積むことも重要なポイントです。
そして、天辺に十分な量の着火剤置き点火してみましょう。
こうして点火するとまるでロウソクのように火が点り、徐々に下の薪へと燃え広がります。加熱されて発生した煙は、天辺の熱い炎に吸い寄せられてきれいに燃えていきます。
このときにうまく燃焼が進めば、炉内に煙が充満することもありません。


〇薪の補給時にも煙

点火時だけでなく、薪の補給時も煙が発生しやすいので注意が必要です。
炉内に高温の赤い熾残っているうちに補給すると比較的スムーズに引火し、煙の発生も抑えられます。
太すぎる薪は火がまわりづらいため、適正な太さのものを選ぶようにしてください。
以上のことはもちろん、薪がしっかりと乾燥していることが大前提です。

市街地や郊外にかかわらず、ストーブユーザーが煙について気に掛けることは、とても大切なことです。
炉内の様子や煙突からの煙を観察し、ご近所への配慮を心がけながら、ストーブライフを 楽しいものにしていきましょう。