暮らしをゆたかにする良いものを・・・

長く飽きずに気に入って使えるような、ほんとうのもの。日本や世界にある良いもの、おいしいもの。 d'weL-ディウェル-ではそんな、自分の暮らしに取り入れたいものを選んでご紹介しています。


◎ 薪ストーブ周りのお掃除 ◎



シーズン中、薪ストーブの周りがなぜか埃っぽいとお悩みの方も多いかと思います。
どうしてそうなってしまうのか、その原因とストーブ周りのお掃除について今回はお話したいと思います。


〇なんだか埃っぽい。。。

薪ストーブの周りの汚れは薪から落ちるゴミや燃焼後の灰などが直接の原因ですが、それ以外にも部屋中の埃を引き寄せる「不思議な力」が実はあるんです。

でもこれは静電気などの吸着力ではなく、そのいたずらの正体は部屋の中を移動する空気の流れなのです。
薪ストーブや暖炉の表面に触れた空気は、とても高い温度になって早い速度で上昇していきます。
試しに、焚いている薪ストーブにお線香のような煙のでるものや細長くちぎったティッシュペーパーを近づけてみてください。そうすると空気が上に向かって勢いよく流れていく様子を確かめることができます。
薪ストーブの周りの熱い空気が上に登っていくと、今度は薪ストーブに向かって床伝いに空気が集まってきます。
そうなんです。少しづつ埃も空気と一緒に集まってきているのです。
その埃が薪ストーブの周りに溜まったり、薪ストーブにくっついてしうのです。また、その埃は上に登っていく空気と共に高く舞い上がり煙突に付くこともあります。
埃っぽい原因はこれだったのです。



〇火災と事故の予防

薪ストーブの周りはいつも綺麗にしておいてくださいと、私たちはお伝えしています。
皆さまに危険が及んだりしないようにそのようにお伝えしているのですが、薪ストーブ周りの埃、特に煙突についた埃は見た目に悪いだけでなく、火災予防上も好ましくありません。ですから埃に気がついたらすぐにお掃除をすることがとても大切なのです。

さらにもう一つ。埃の他にも気を付けたいものがあります。
それは薪ストーブの周りに落ちた薪のゴミやトゲなどです。
日本では家の中で履物を使う生活はあまりないので、それらを踏んで怪我をしてしまうかもしれません。
踏んだ拍子によろけて薪ストーブに手をついてしまうかもしれません。
そういう危険もあるので、薪ストーブの周りはお掃除しやすいようにしておき、綺麗を保つようにしましょう。



夏も終わりに近づき、もう少しで薪ストーブを楽しめる日がやってきます。
待ち遠しいですね!
ちょっとだけお掃除に気をつけて、快適なストーブライフを過ごしましょう。

*薪ストーブを焚き始める前に、まずはストーブ本体や煙突をしっかりと拭いて埃を取り除くこともお忘れなく!*